鋳物加工の依頼先の選定方法

鋳物とは

鋳物は、金属を溶かして鋳型に流し込むことで作られる金属製品を指します。独自の鋳型を用いることで、複雑な形状の製品を容易に大量生産できます

鋳型の素材によって名称が変わり、砂で作られる場合は砂型鋳造、金属で作られる場合は金型鋳造やダイカスト、石膏やセラミックスで作られる場合はロストワックスと呼ばれます。

鋳物製造は困難で、空洞(巣)、バリ、寸法誤差、割れなどの問題が生じることがあります。これらを避けるためには、適切な製造条件と品質管理が求められます。

鋳物加工の難しさ

鋳物は複雑形状を簡単に量産できる事が最大のメリットです。

しかし、鋳物の製造は難しく、巣穴、バリ、寸法不良、割れなどを回避するために、製造条件や品質管理をしっかり行うことが必要になります。
作業手順書・方案図・木型図面等の作成からはじまり、方案図の作成やカラーチェックなどの品質確認作業も必要です。

「湯(ゆ)」と呼ばれる溶かした金属の流し方や、「チル」と呼ばれる「冷し金」・「ストレーナ」と呼ばれる「ろ過材」の配置など、木型の製作には鋳物製造のノウハウが凝縮しています。

加工においても治具が必要であったり、鋳物自体の寸法のバラツキを考慮する必要があります。
また、加工時に飛散する粉塵により健康被害や設備劣化を招く場合もあります。

鋳物加工の依頼先の選定方法

鋳物加工の実績があること

鋳物の加工は考慮しなければならなことがたくさんある為、メリット、デメリットをしっかりと把握しているサプライヤーを選定する必要が有ります

鋳物の調達ができること

鋳物の出来が加工工程や加工時間に影響します。鋳物形状を加工サプライヤーに正確に伝える必要がありますが、調達と加工ができるサプライヤーであればお客様が間に入る必要がありません

実は鋳物という製造方法は、一般的な材料では見られない不適合も多く存在します。
事実、不適合が原因で、鋳物・加工サプライヤー両社に板挟みになっている調達担当者も少なくありません。
(中には、どちらが悪いという責任の擦り付け合いに発展するケースも・・・)

鋳物加工についてアドバイスを貰えること

お客様の要望を実現することは当たり前ですが、豊富な実績からよりベストな方法をアドバイスできるサプライヤーであれば、品質の向上や納期短縮、コストダウンが見込めます

一例として、「品質要求」「納期」「コストダウン」の中で優先順位を検討し、敢えて鋳物ではなく、一般市中材(市販の丸材・板材)からの切削加工をお勧めするケースもあります

渡邊製作所の鋳物加工について

鋳物の調達から請け負います

お客様が鋳物サプライヤーを探す必要はありません。

調達から機械加工、表面処理、組立まで全て当社で一貫して対応いたします

注文書も品質保証も当社1社で完結しますので、お客様の間接作業時間の短縮にもつながります。
当社の大きな特徴の一つです。

多種多様な鋳物の実績がございます

これまでに約200種類、3,000件弱の鋳物の加工を行ってきた実績があります

創業時より培ってきたノウハウを基に小ロットから大量生産まで対応します。

【低圧鋳造装置】を保有している材料サプライヤーと協業しています

アルミ合金のみですが無欠陥鋳物の製作が可能です。

低圧鋳造とは、金型に溶融金属を低圧・低速で注入することで鋳物を成形する加工です。
高品質かつ複雑な構造の鋳物を製作することができます。

また、歩留まりが良く金属のロスが少ないので経済面にも優れています。
一方で冷却に時間がかかるので、時間効率は悪く生産性は他の鋳造に劣るという弱点もあります。

鋳造法案~機械加工までの総合的なアドバイスをいたします

安定した品質管理

三次元測定機や浸透探傷試験による品質保証や引張強度や硬さ等の機械的性質の測定を行っています
純銅鋳物製品の仕様として、導電率85%以上の要求を満足することができます。
材料サプライヤーにも取引監査を行い、責任をもって品質対応しています。
品質保証体制が確立している材料サプライヤーと協業させていただいている為、安心してご相談ください。

よくある鋳物加工の失敗例と当社からのご提案

品質がばらつき、加工精度がでないことでお困りの方

既存企業から組立までは対応できないと断られた方

鋳物加工なら渡邊製作所にお任せください。